ダンディズムと品格を兼ね備えた日本の名俳優、舘ひろし(たち・ひろし)。
硬派な刑事役から人情味あふれるヒューマンドラマまで、
昭和から令和まで変わらず活躍を続ける“日本のジェントルマン”です。
この記事では、舘ひろしさんの経歴・代表作・俳優としての軌跡・音楽活動・最新情報を詳しく紹介します。
舘ひろしのプロフィール
- 本名:舘 廣(たち・ひろし)
- 生年月日:1950年3月31日(2025年で75歳)
- 出身地:愛知県名古屋市
- 身長:181cm
- 血液型:A型
- 職業:俳優・歌手
- 所属事務所:舘プロデュース(旧:石原プロモーション)
若き日の経歴と芸能界デビュー
舘ひろしさんは、名古屋の名門・千種高校を卒業後、千葉工業大学建築学科に進学。
学生時代からバイクと音楽が大好きで、大学卒業後にバイクチーム「クールス(COOLS)」を結成。
1970年代の不良文化を象徴する存在として注目を浴び、
1975年には歌手デビューシングル『シンデレラ』をリリース。
そのスタイリッシュなルックスとクールな立ち振る舞いで、一躍若者のカリスマとなりました。
石原裕次郎との出会い、そして俳優への転身
転機となったのは、1976年。
舘ひろしさんのカリスマ性に注目した石原裕次郎が、自身の事務所「石原プロモーション」にスカウト。
ここから本格的な俳優人生が始まります。
「裕次郎さんとの出会いが、すべての原点だった。」
と舘さん自身も語るように、師・石原裕次郎との絆は生涯のテーマとなりました。
ブレイク作:「西部警察」シリーズ
1979年放送開始の刑事ドラマ『西部警察』(テレビ朝日系)で、
舘ひろしは新人刑事・鳩村一平役として登場。
そのクールなガンアクションと渋い低音ボイスが人気を呼び、一躍スターダムへ。
「西部警察」は爆破・カーチェイス・銃撃戦といったド派手な演出が特徴で、
舘さんの「本物志向」の演技がドラマを支えました。
その後も『大都会 PARTⅢ』『あぶない刑事』など、石原プロ黄金期を代表するシリーズに次々出演。
“ダンディ俳優”としての地位を確立:あぶない刑事シリーズ
1986年放送の『あぶない刑事』(日本テレビ系)で、
相棒・柴田恭兵演じる“ユージ”と共に、刑事・タカ(舘ひろし)を演じ大ブレイク。
- クールなスーツスタイル
- 皮肉混じりのセリフ回し
- アクションとユーモアの融合
このドラマは、ハードボイルドでありながらスタイリッシュな刑事像を確立し、
“舘ひろし=ダンディズムの象徴”として不動の地位を築きました。
シリーズは映画版も多数制作され、2025年には**『さらば あぶない刑事』から10周年**を迎え、
新作映画の構想もファンの間で期待されています。
映画・ドラマの代表作一覧
| 種別 | 作品名 | 年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ドラマ | 『西部警察』 | 1979〜 | 出世作・石原裕次郎と共演 |
| ドラマ | 『あぶない刑事』シリーズ | 1986〜 | 代表作、柴田恭兵と名コンビ |
| ドラマ | 『終着駅シリーズ』 | 1990年代〜 | 社会派ドラマでも活躍 |
| 映画 | 『まだまだあぶない刑事』 | 2005 | 劇場版ヒット作 |
| 映画 | 『終わった人』 | 2018 | 俳優としての新境地を開拓 |
| 映画 | 『帰ってきた あぶない刑事』(予定) | 2025 | 待望の新作に期待集まる |
音楽活動:ロックとムード歌謡の融合
舘ひろしさんは、歌手としても多数のヒット曲を持ちます。
代表曲は『泣かないで』『冷たい太陽』『嵐を呼ぶ男(カバー)』など。
ハスキーで渋い歌声は、“大人の色気”を体現。
ライブではスーツ姿でマイクを握る姿が印象的で、「日本のフランク・シナトラ」と評されることも。
俳優としての魅力
舘ひろしの演技には、常に品格と余裕があります。
アクションシーンでは無駄のない動き、
シリアスな場面では抑えた表情で感情を伝える。
そして何より、歳を重ねるごとに渋みを増す存在感。
硬派でありながら、優しさとユーモアを感じさせる独特の“ダンディズム”が、多くの男性からも支持されています。
「歳を取るのは悪くない。深みが出てくる。」
という言葉どおり、彼の俳優人生そのものが“成熟した男の生き方”を象徴しています。
石原プロモーション解散とその後
2021年、長年所属していた石原プロモーションが活動終了。
石原裕次郎亡き後も、舘さんは事務所の中心として運営を支え続けました。
解散後は、自ら設立した**「舘プロデュース」**に所属し、
俳優・音楽活動・文化活動を精力的に継続。
後進育成やチャリティイベントにも積極的に参加しています。
最新の活動(2024〜2025年)
- 2024年:映画『仕掛人・藤枝梅安』シリーズにゲスト出演。
- 2025年:映画『帰ってきた あぶない刑事』(仮題)公開予定。
- 2025年春:音楽ライブツアー「TACHI STYLE 2025」開催準備中。
年齢を重ねても衰えぬ存在感とスタイルで、
“永遠のタカ”としてファンに愛され続けています。
まとめ:舘ひろしは“日本のダンディズム”を体現する生ける伝説
舘ひろしは、昭和のアクションヒーローであり、令和のジェントルマン。
その生き方・美学・立ち振る舞いのすべてが「大人のかっこよさ」を象徴しています。
- 石原裕次郎に学び
- 柴田恭兵と共に駆け抜け
- そして今もなお第一線で輝く
彼の存在は、日本の映画・ドラマ界においてまさに**“永遠の男のロマン”**。
2025年も、舘ひろしの新しい伝説は続いていきます。

