日本対台湾MVP候補と理由【第31回BFAアジア野球選手権決勝】
この記事の基準日は2025-11-29です。ここでは、2025-09-28に中国・平潭公園で行われた第31回BFAアジア野球選手権決勝「日本代表(社会人)対チャイニーズ・タイペイ(台湾)」を対象に、日本・台湾それぞれのMVP候補とその理由を整理します。日本は11-0で完勝し、大会連覇を達成しましたが、その裏には多くの“MVP級”の活躍がありました。
試合概要とスコアの整理
まずは試合全体の流れとスコアを押さえておきましょう。日本は初回から主導権を握り、序盤で大量リードを奪う展開となりました。最終的なスコアは日本が15安打11得点、台湾は6安打無得点という内容で、日本投打の圧倒的な内容が数字にも表れています。
| チーム | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 計 | 安打 | 失策 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 4 | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 11 | 15 | 2 |
| 台湾 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 3 |
この章の要点
- 日本は初回からリードを広げ、最後まで主導権を手放さなかった。
- 日本は15安打11得点、台湾は6安打無得点と、打線・投手力ともに内容で上回った。
- 大差のスコアの中でも、誰をMVPと見るかは指標によって変わる余地がある。
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日本代表・打者のMVP候補
打線ではクリーンアップと下位打線がバランスよく機能し、「誰かひとり」ではなく「全員野球」で得点を重ねたのが特徴です。その中でもMVP候補として名前が挙がる選手を、打撃成績と試合展開への影響度からピックアップします。
| 選手 | 守備位置 | 打撃成績 | 打点 | MVP評価ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 逢澤崚介 | 中堅・4番 | 5打数2安打 | 3 | 初回から得点に絡み、試合の流れを日本側に大きく引き寄せた。 |
| 古川智也 | 一塁・下位打線 | 3打数2安打 | 2 | 下位から追加点を奪い、台湾に反撃ムードを与えなかった。 |
| 網谷圭将 | 左翼・3番 | 5打数2安打 | 2 | 先制の長打を放ち、序盤の大量リードを決定づけた。 |
| 添田真海 | 遊撃・2番 | 6打数3安打 | 0 | 出塁とチャンスメイクで打線を動かし、得点の起点を担った。 |
| 矢野幸耶 | 二塁・6番 | 4打数2安打 | 1 | 攻守で安定感を見せ、リードを広げる追加点にも絡んだ。 |
この章の要点
- MVP候補の打者はいずれも「勝負どころ」で結果を出している。
- クリーンアップだけでなく、2番・下位打線の働きが大量得点を支えた。
- 個人スタッツだけでなく、試合の流れを変えた打席かどうかが評価ポイントになる。
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日本代表・投手のMVP候補
投手陣は3人による完封リレー。特に先発・近藤壱来の投球は「投手MVP」と呼ぶにふさわしい内容でした。リリーフ陣も安定しており、試合通じて台湾打線を無失点に抑えています。
| 投手 | 投球回 | 被安打 | 奪三振 | 失点 | MVP評価ポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 近藤壱来 | 6回 | 6 | 9 | 0 | 先発として長いイニングを無失点で投げ抜き、試合を完全にコントロールした。 |
| 渕上佳輝 | 2回 | 0 | 1 | 0 | 中盤〜終盤で流れを一切渡さず、ノーヒットでつないだ。 |
| 嘉陽宗一郎 | 1回 | 0 | 3 | 0 | 最終回を三者三振で締め、完封リレーにふさわしいフィニッシュを飾った。 |
この章の要点
- 近藤壱来は「イニング」「三振数」「失点」のバランスから見て最有力の投手MVP候補。
- 渕上・嘉陽も被安打0と、控え投手のレベルの高さを示した。
- 3投手合計で二桁三振&与四球0という内容が、完封勝利に直結している。
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台湾代表から見た“隠れMVP”と敗因
スコアだけを見れば台湾は完封負けですが、個々の選手に目を向けると光ったプレーもありました。指名打者のパン・ジュンユー(潘俊宇)はマルチ安打を記録し、数少ないチャンスの中で気を吐いています。
一方で、主軸クラスの打者は日本投手陣の前に三振を重ね、長打もほとんど出ませんでした。出塁が散発だったことで、得点圏にランナーを進める場面自体が限られた点も、得点に結びつかなかった要因です。
この章の要点
- 台湾にもマルチ安打を放った打者がいるなど、個の光はあった。
- しかし打線全体としては「つながり」を欠き、得点圏のチャンスが少なかった。
- 日本投手陣の完成度が高く、台湾側からMVPを選びにくい試合展開だった。
総合MVPは誰か?打撃・投手・試合の文脈から考察
数字だけを見れば、打者では3打点の逢澤崚介、投手では6回無失点9奪三振の近藤壱来が「ダブルMVP候補」と言えます。大会全体の評価も踏まえれば、先発として決勝の大舞台を完璧に近い内容で投げ抜いた近藤が、もっともMVPに近い存在と考えるのが自然でしょう。
ただし、実際の試合では添田真海の出塁力や古川智也の下位打線からの一打、リリーフ陣の安定感など、「誰かひとり」が主役というより、チーム全員で勝ち取ったタイトルでもあります。本記事ではあくまでスタッツと試合の流れから見た“ファン目線のMVP候補”として整理している点にご注意ください。
この章の要点
- スタッツと試合への影響度を総合すると、近藤壱来が最有力MVP候補と考えられる。
- 打線では逢澤崚介を軸に、複数打点を挙げた打者が候補に入る。
- MVPはあくまで指標のひとつであり、「全員で勝ち取った優勝」という見方も大切。
