ワールドカップ組み合わせ抽選・過去の「死の組」ランキング&2026最新版
基準日:2025-12-06。「死の組(Group of Death)」は、強豪国が集中したグループを指すサッカー用語で、1970年メキシコ大会のグループ3(ブラジル・イングランド・チェコスロバキア・ルーマニア)を報じたメキシコメディアが最初に使ったとされています。その後も1982年・1994年・2002年など、歴史的な「死の組」が語り継がれてきました。この記事では、主要メディアやサッカー史でしばしば挙げられる「歴代の死の組」をランキング形式で整理し、最後に2026年大会の最新「死の組候補」もチェックします。
歴代ワールドカップ・死の組ランキング(抜粋)
ここでは、FIFA公式コラム・各国メディア・専門誌の評価などで繰り返し取り上げられる代表的な「死の組」を、編集部視点でランキング化しました(順位はあくまで目安です)。
| 順位 | 大会・年 | グループ | 国 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 1982年スペイン | 第2ラウンド・C組 | アルゼンチン/ブラジル/イタリア | 現役王者アルゼンチン、最強ブラジル、最終的な優勝国イタリアが同組という「究極の死の組」として多くの史料で言及。 |
| 2位 | 1994年アメリカ | E組 | イタリア/アイルランド/メキシコ/ノルウェー | 4チームすべてが勝点3で並び、新聞各紙が「典型的な死の組」と報じた混戦グループ。 |
| 3位 | 2002年日韓 | F組 | アルゼンチン/イングランド/ナイジェリア/スウェーデン | 優勝候補アルゼンチンがまさかのGS敗退となり、「真の死の組だった」と今も語られる。 |
| 4位 | 2014年ブラジル | D組 | ウルグアイ/イタリア/イングランド/コスタリカ | 優勝経験国3つに加え、コスタリカが首位通過という「番狂わせ付きの死の組」。 |
| 5位 | 2010年南アフリカ | G組 | ブラジル/ポルトガル/コートジボワール/北朝鮮 | ブラジル・ポルトガル・強豪コートジボワールが揃い、多くのメディアが「死の組」と報道。 |
| 6位 | 2018年ロシア | F組 | ドイツ/メキシコ/スウェーデン/韓国 | 前回王者ドイツが最下位で敗退し、「番狂わせの象徴」として振り返られる組。 |
| 7位 | 1970年メキシコ | 3組 | ブラジル/イングランド/チェコスロバキア/ルーマニア | 「死の組」の呼称が生まれたとされる原点的グループ。 |
| 8位 | 2022年カタール | E組 | スペイン/ドイツ/日本/コスタリカ | 2大優勝国+成長著しい日本が同居し、結果的に日本が首位通過したことで「現代版死の組」として語られる。 |
この章のポイント
- 1982年2次ラウンドC組(アルゼンチン・ブラジル・イタリア)は、多くの専門家が「史上最強の死の組」と位置づけている。
- 「全チームが強豪」というパターンだけでなく、1994年や2018年のように「超混戦で誰が落ちてもおかしくない」グループも死の組と呼ばれる。
- 用語の歴史や文脈を踏まえると、「死の組」は必ずしも1つだけではなく、時代ごとに複数存在し得る概念だと分かる。
2026年版・「死の組」候補はどこ?(グループ難易度ランキング)
2026年大会については、Sports IllustratedがFIFAランキングの平均値に基づいて「各グループの難易度ランキング」を発表しており、それをもとにするとグループF・I・Lなどが「死の組候補」とされています。
| 評価 | グループ | 国 | 平均FIFAランクベースの位置づけ |
|---|---|---|---|
| 最難関(暫定1位) | F | オランダ/日本/チュニジア/欧州PO B勝者 | 4チームすべてがFIFAトップ40以内で、平均ランキング26とされる超僅差グループ。日本も含まれ、アジア勢にとっては最難関との声。 |
| 候補その1 | I | フランス/セネガル/ノルウェー/大陸間PO2勝者 | エムバペとハーランドが同組になるスター軍団グループで、ランキング平均29。多くのメディアが「見た目の死の組」と評している。 |
| 候補その2 | L | イングランド/クロアチア/ガーナ/パナマ | 欧州強豪イングランドとクロアチアに、アフリカ勢ガーナが加わるバランス型の難グループ。平均ランキングはI組と同じ29。 |
| 準死の組 | C | ブラジル/モロッコ/スコットランド/ハイチ | 優勝候補ブラジルにW杯4位のモロッコが挑むカードで、欧州メディアも「かなりの激戦区」と評価。 |
| 準死の組 | J | アルゼンチン/オーストリア/アルジェリア/ヨルダン | 王者アルゼンチンの組だが、アルジェリアやオーストリアも侮れず、平均ランキング32と上位の難度。 |
このランキング自体はあくまで「ランキングに基づく1つの見方」であり、実際の大会では負傷やコンディション、開幕までのチーム状況によって「本当の死の組」が変わる可能性も十分あります。
この章のポイント
- 統計的には「オランダ・日本が入るグループF」が最も難しいとする海外メディアの分析が出ている。
- スター軍団が集まったフランスのグループI、イングランドのグループLも「見た目のインパクト」という意味で死の組候補。
- 過去の大会同様、「実際にどこが荒れるか」は始まってみるまで分からず、後から「ここが真の死の組だった」と評価が変わることも多い。
「死の組」を楽しむための見方
- そのグループに「優勝候補が何チームいるか」だけでなく、「格上vs格下の差がどれくらい小さいか」にも注目する。
- FIFAランキング・Eloレーティング・直近の成績など複数の指標を組み合わせると、「どこが嵐の中心か」が見えやすい。
- 自国が死の組に入った場合、「突破のハードルが高いぶん、勝ち抜いたときの価値も大きい」と前向きに楽しむ視点も有効。
