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ワールドカップ組み合わせ抽選のポット分け仕組みを徹底解説【2026年版】

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ワールドカップ組み合わせ抽選のポット分け仕組みを徹底解説【2026年版】

基準日:2025-12-06。ワールドカップの組み合わせ抽選ニュースで必ず出てくる言葉が「ポット1」「ポット2」といった“ポット分け”です。なぜ自国はポット2なのか、ポット1にはどんな国が入るのかを理解しておくと、抽選の妙や大会の構図が一気に見えやすくなります。ここでは、48チーム制となった2026年大会のポット分けルールを中心に、仕組みを分かりやすくまとめます。

ポットとは?48チームを4つのグループに“強さ順”で仕分け

ポット(pot)は、抽選前に出場チームを強さや条件ごとに分類するための“箱”のイメージです。2026年大会では、48チームを4つのポットに分けています。

ポット 中身 代表例(2026大会) ポイント
ポット1 ホスト3か国+FIFAランキング上位9か国 メキシコ・カナダ・アメリカ、アルゼンチン、ブラジル、フランス、イングランド、スペイン、ポルトガル、オランダ、ベルギー、ドイツなど 各グループのシード国。「優勝候補」の多くがここに入る。
ポット2 残りのうちランキング上位12か国 日本、クロアチア、ウルグアイ、コロンビア、スイス、セネガル、イラン、韓国、オーストラリア、エクアドル、オーストリアなど シード級に迫る強豪・中堅国が多く、実力的にはポット1と大差ない組も。
ポット3 次のランキング12か国 ノルウェー、スコットランド、エジプト、アルジェリア、パラグアイ、チュニジア、コートジボワール、ウズベキスタン、サウジアラビア、カタール、南アフリカ、パナマなど “ダークホース”が多く、上位ポットにとっては最も組み合わせが悩ましいゾーン。
ポット4 残りのランキング下位組+プレーオフ勝者 ハイチ、ニュージーランド、ガーナ、キュラソー、カーボベルデ、ヨルダンなどに加え、欧州・大陸間プレーオフの勝者6か国。 名の知れた強豪は少ないが、勢いのあるチームやプレーオフ勝者が潜む“穴ポット”。

ポット分けの目的は、「なるべく公平に強さを散らす」こと。強豪が1グループに固まり過ぎるのを防ぎつつ、どのグループにも一定の競争力を持たせる役割を持っています。

この章のポイント

  • 2026大会では48チームを12チームずつの4ポットに分け、各グループに1チームずつ入る。
  • ポット1は「ホスト+ランキング上位9か国」で、いわゆるシード国が集まる箱。
  • ポット2〜4もFIFAランキング順に並べられ、プレーオフ勝者は自動的にポット4に入る。

ポット分けに使われるFIFAランキングと基準日

ポット分けに使われるFIFAランキングは「いつの時点のランキングか」が重要です。2026年大会では、2025年11月に発表された男子ランキングが基準となりました。

項目 内容
基準ランキング FIFA男子ランキング(2025年11月発表分)
ポット1の構成 ホスト3か国+同ランキング上位9か国
ポット2〜4 残りの国をランキング順に12か国ずつ割り当て
プレーオフ勝者 欧州プレーオフ4枠+大陸間プレーオフ2枠は、試合がまだ行われていないため自動的にポット4入り。

このように、「どのタイミングのランキングを使うか」は事前に公表されており、その時点での実績がポット分けに反映されます。そのため、直前の大陸予選や親善試合の結果がランキングにどう影響するかも、各国にとっては重要な要素になります。

この章のポイント

  • ポット分けは「どのランキングを使うか」が事前に決まっており、2026大会では2025年11月ランキングが基準。
  • ホスト国はランキングに関係なくポット1入りする特権を持つ。
  • プレーオフ勝者は試合がまだ行われていないため、自動的にポット4に振り分けられる。

ポット分けが組み合わせに与えるインパクト

ポット分けは、実際のグループ構成に大きな影響を与えます。例えば、日本が入ったポット2の立場から見ると、次のようなイメージになります。

対戦相手 ポット 日本目線での一般的なイメージ
ブラジル・アルゼンチン・フランスなど ポット1 「優勝候補」として最も当たりたくない相手。組めば即“死の組”候補。
オランダ・ポルトガル・スペインなど ポット1 依然として難敵だが、「ブラジルやアルゼンチンほどの絶望感はない」と見る向きも。今回、日本はオランダと同組。
ノルウェー・スコットランドなど ポット3 ポット2クラスに迫る力を持ち、「実質ポット2」とも言えるダークホース。避けたい組の代表格。
ガーナ・ハイチ・プレーオフ勝者など ポット4 ランキング上は格下でも、勢い次第では上位ポットを食う可能性がある要注意ゾーン。

このように、ポット分けは「どの相手と当たり得るか/絶対に当たらないか」の枠組みを決めてしまうため、抽選そのものと同じくらい重要な要素だと言えます。

この章のポイント

  • ポット分けにより、「強豪同士が同グループになりにくく、しかし完全には避けられない」バランスが生まれる。
  • 自国がポット2の場合、「ポット1の顔ぶれ」と「ポット3のダークホース」が組み合わせの鍵になる。
  • ポット4は格下が多い一方で、プレーオフ勝者など「直近の勢いを持つチーム」が潜むリスクゾーンでもある。

ポット分けを理解するためのチェックリスト

  • まずFIFAランキング表で、自国と主要ライバル国の順位を確認する。
  • ポット1〜4にどの大陸のどんな国が散らばっているかを一覧で把握する。
  • 「自国が当たり得る/当たり得ない相手」を大陸制限ルールも含めて整理しておく。