UFC 323 試合結果&ハイライト速報|ヤンがドバリシビリから王座奪還
2025-12-07現在、ラスベガスのT-Mobileアリーナで行われた「UFC 323: Dvalishvili vs Yan 2」は、バンタム級とフライ級のダブルタイトルマッチを含む全14試合が終了しました。メインイベントではピョートル・ヤンがメラブ・ドバリシビリを判定で下し、UFCバンタム級王座を奪還。コーメインではジョシュア・ヴァンがアレッシャンドレ・パントージャの負傷により新フライ級王者となる波乱の結末となりました。
UFC 323 メインカード結果一覧
タイトルマッチ2試合を含むメインカード
複数の海外メディアのリザルトを元に、メインカードの主要結果を表にまとめると以下の通りです。
| カード | 階級 | 勝者 | 結果 | 決着ラウンド |
|---|---|---|---|---|
| メイン | バンタム級タイトルマッチ | ピョートル・ヤン | 判定3-0でメラブ・ドバリシビリに勝利し王座奪還 | 5R終了 (49-46, 49-46, 48-47) |
| コーメイン | フライ級タイトルマッチ | ジョシュア・ヴァン | パントージャの腕の重傷によるTKO(負傷) | 1R 0:26 |
| 第3試合 | フライ級 | 平良 達郎 | グラウンド&パウンドでモレノにTKO勝利 | 2R 2:24 |
| 第4試合 | バンタム級 | ペイトン・タルボット | セフードに判定勝ち (内容は一方的との評価も) | 3R終了 判定 |
| 第5試合 | ライトヘビー級 | ヤン・ブワホビッチ | グスコフ相手にテクニカルな判定勝利 | 3R終了 判定 |
- メインではヤンがボクシング主体でポイントを積み上げ、ドバリシビリのテイクダウンを封じた。
- コーメインはパントージャの腕の重傷により、ヴァンのTKO勝利という異例の決着に。
- 平良達郎が元王者モレノをTKOした一戦は、日本人ファイターとして大きなインパクトを残した。
ピョートル・ヤン vs メラブ・ドバリシビリ2 完全決着
前回の完敗から判定フルマーク級の内容へ
前回対戦(2023年)ではドバリシビリにフルマークの判定負けを喫していたヤンですが、今回のリマッチでは序盤から鋭いボクシングとボディ攻撃で主導権を掌握。ドバリシビリの執拗なテイクダウンを切り続け、最終ラウンドでは自らテイクダウンを奪う場面もありました。
- 打撃面では左ジャブとボディブローが効果的に入り、ドバリシビリの前進を減速させた。
- テイクダウンディフェンスの改善が顕著で、前回のような長時間のトップコントロールを許さなかった。
- 判定スコアはいずれもヤン有利で、内容的にも“取り返した”といえる試合展開だった。
ジョシュア・ヴァンの“事故勝ち”と今後の王座戦線(予定・未確定)
パントージャ負傷で突然の新王者誕生
フライ級タイトルマッチでは、パントージャがキックをキャッチされた際の着地で腕を大きく負傷し、そのまま試合続行不能に。レフェリーが試合を止め、ヴァンのTKO勝利・新王者誕生となりました。
パントージャ本人はSNSで前向きなコメントを出しているものの、詳細な診断と復帰時期は今後の検査待ちとされています。
- 王座交代は「実力より先にケガが先行した」印象が強く、すぐに再戦論が出る可能性が高い。
- フライ級戦線は、平良達郎や他の上位ランカーを含め再編が予想されるが、具体的なマッチメイクは未確定。
- パントージャの回復具合次第では、中長期的に暫定王座や暫定挑戦者決定戦が組まれるシナリオも考えられる。
平良達郎 vs ブランドン・モレノ|日本人初の元王者TKO
1Rの危機から2Rの大逆転フィニッシュ
平良達郎は、元フライ級王者ブランドン・モレノと対戦。1Rには三角絞めを長時間極められる危機に陥りましたが、冷静にディフェンスを続け、ラウンド終盤に脱出。2R序盤で左フックからのテイクダウンを奪うと、バックポジションからの連打でレフェリーストップに持ち込みました。
- モレノをフィニッシュしたのは平良が初めてであり、フライ級タイトル戦線への強烈なアピールとなった。
- 1Rのサバイバルと2Rの攻勢というドラマ性も高く、今大会屈指のハイライトと評価されている。
- 次戦でタイトル挑戦、あるいはヴァンまたは別の上位ランカーとの挑戦者決定戦に進む可能性が噂されているが、正式決定はまだ先になる見込み。
ESPN時代ラストPPVとしてのUFC 323(予定・未確定)
放映契約移行前の総決算イベント
一部メディアの報道では、UFC 323が「ESPN+とのPPV契約下での最後の大会」と位置づけられており、今後は放映・配信契約の再編が予定されていると伝えられています(詳細は未確定)。バンタム級・フライ級ともにベルトが動いたことで、2026年に向けたタイトル戦線も大きく書き換えられました。
- ヤンの王座奪還により、バンタム級は再び群雄割拠の様相を呈している。
- フライ級は「事故的な王座移動」も含め、再戦や暫定戦などマッチメイクの幅が広い状態に。
- 放映契約の行方も含め、2026年のUFCはタイトル戦線とビジネス面の両方で変化の年になる可能性が高い。
