NAHAマラソン2025で初心者はどれくらい完走できた?全体完走率70.45%から読み解く
基準日:2025-12-08 時点。第39回NAHAマラソン2025は出場者23,859人、完走者16,808人で、完走率は70.45%と報じられています。 一方で「初めてのフルマラソンだった」「初心者だけどどのくらい完走できているの?」という疑問に対して、公式に「初心者の完走率」は発表されていません。本記事では、公開されている全体データと過去大会の傾向から、初心者の完走割合を安全に推定しつつ、来年の完走につなげるためのポイントを整理します。
2025年大会の全体完走率とその位置づけ
まずは2025年大会の全体データを整理しておきます。
| 項目 | 人数 | 割合 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 出場者数 | 23,859人 | 100% | スタートに立ったジョガーの数 |
| 完走者数 | 16,808人 | 70.45% | TV局・地元紙などで報じられた速報値 |
| 完走できなかった人数 | 約7,051人 | 約29.6% | 出場者−完走者から算出した概算 |
70.45%という完走率は、ここ数年のNAHAマラソンの中では中〜やや高めの水準です(2024年:65.62%、2023年:72.68%、2022年:67.84%)。 全国の主要フルマラソンが完走率85〜95%前後で推移していることを考えると、NAHAマラソンは依然として「やや難しめの大会」といえます。
要点
- 2025年の全体完走率は70.45%で、およそ3人に2人が完走している。
- 他大会(完走率85〜95%)と比べると、NAHAマラソンは難易度が高い部類。
- 完走できなかった約7,000人の中に、初心者ランナーが一定数含まれていると考えられる。
初心者の完走割合は公表されていない【推計ベースで考える】
現時点(2025-12-08)で、NAHAマラソン公式サイトや報道各社から「初心者(初フル/初NAHA)だけの完走率」が数値として公表されているわけではありません。従って、初心者の完走割合はあくまで推計・目安として考える必要があります。
一般的な大規模フルマラソンでは、全体完走率より初心者(初フル)の完走率が10〜20ポイントほど低くなる傾向があり、「経験者80〜90%、初心者60〜70%」といった分布になることが多いとされています。NAHAマラソンはコース難易度と気象条件の厳しさから、初心者側の数字がやや下振れしやすい大会と言えるでしょう。
要点
- 2025年大会について「初心者の完走率」という公式統計は公表されていない。
- 一般的には、初心者の完走率は全体より10〜20ポイント低くなる傾向がある。
- NAHAマラソンの場合、コース・気温の影響で初心者側がさらに厳しくなる可能性がある。
モデルケース:初心者の完走ラインはどこか(目安)
ここからは「2025年の全体完走率70.45%」と、過去大会の難易度に関する情報をもとに、本番を完走した初心者のイメージをモデルケースとしてまとめます。あくまで筆者による目安・公式値ではない点に注意してください。
| ランナー層(イメージ) | 日頃の走力目安 | 想定完走割合(目安) | コメント |
|---|---|---|---|
| 準備万端の初心者 | 月間走行距離80〜120km/30km走1〜2回経験 | 70〜80% | 他大会と同程度の完走率。暑さ・アップダウン対策ができていれば高確率で完走。 |
| 練習不足ぎみの初心者 | 月間走行距離40〜70km/最長20km前後 | 50〜60% | 25〜30kmまでは走れるが、暑さと登りでペースダウンしやすいゾーン。 |
| ほぼノー練習に近い初心者 | 10km未満のランを時々/最長10〜15km | 30〜40% | スタートは楽しめるが、ハーフ前後で歩き中心になり、関門アウトのリスクが高い。 |
全体完走率70.45%という数字から逆算すると、「しっかり準備した初心者」は全体と同じくらい、あるいはそれ以上の確率で完走できている一方、準備不足の初心者はリタイア側に回りやすいと考えられます。
要点
- 初心者でも、30km走と月80km前後の準備があれば完走ラインに十分乗せられる。
- 練習量が減るほど完走割合は下がり、特に20km未満しか走っていないと完走はかなり厳しい。
- 同じ「初心者」でも準備次第で完走率は大きく変わる。
過去3大会から見たNAHAマラソンの難易度と初心者への影響
過去3大会の完走率は次の通りです(NAHAマラソン公式「大会履歴」、大会ガイドより)。
| 大会 | 開催日 | 完走率 | 主なコンディション |
|---|---|---|---|
| 第39回(2025年) | 2025-12-07 | 70.45% | 気温23〜24℃前後、日差し強めで暑さとアップダウンが負荷に。 |
| 第38回(2024年) | 2024-12-01 | 65.62% | 晴れ・気温約22.1℃・湿度54%。暑さの影響が大きく難しめの年。 |
| 第37回(2023年) | 2023-12-03 | 72.68% | 曇りがちで気温21.5℃前後と比較的走りやすく、完走率が高まった年。 |
NAHAマラソンの完走率は、主に「気温・湿度」と「コースのアップダウン」によって上下します。涼しい年は初心者の完走率も上がり、暑い年は全体・初心者ともに完走が難しくなる、という構図です。
要点
- 2025年は「2023年ほどではないが、2024年よりは走りやすい」中間的なコンディション。
- 初心者の完走割合も、2024年よりは改善している可能性が高い。
- 気象条件に応じて練習量・補給計画を調整することが、初心者の完走率アップに直結する。
初心者が完走率を高めるための実践ポイント
最後に、初心者が「全体完走率70.45%の壁」を越えていくための具体的なポイントをまとめます。
- 月間走行距離を少しずつ増やす: 最初は月40km程度からでもよいので、3〜4か月かけて80〜100kmを目標に。
- 30km前後のロング走を1〜2回: 途中で歩いてもOK。長時間動き続ける経験値が完走の鍵。
- 暑さ・アップダウン対策: 坂道を含むコースでの練習や、少し暑い時間帯のジョグでNAHAの環境を想定する。
- 補給計画を事前に決める: 5kmごとに「水 or スポドリ」「ジェル」「塩分」をどう摂るかを練習の中で試しておく。
- レース本番では前半抑えめ: 中盤以降の登りと暑さを見越して、前半は余裕を持ったペースで入る。
初心者にとってNAHAマラソンは決して簡単な大会ではありませんが、準備次第で完走率は確実に上げられます。「今年はダメだった」という人も、原因を記録・言語化しておくことで、来年以降の大きな財産になります。
要点
- 初心者の完走率は公式には出ていないが、準備次第で全体完走率を大きく上回ることも可能。
- ロング走・暑さ対策・補給計画の3点セットが完走の鍵。
- 失敗の原因を残しておくと、翌年の完走確率を大きく高められる。
