2025年ボーナス平均はいくら?夏・冬・企業規模別の徹底比較ガイド
基準日:2025-12-10。物価高と人手不足が続く中でも、2025年のボーナスは全体として増加傾向にあります。転職サービス各社の最新調査によると、民間正社員の年間ボーナス平均は約120.7万円、夏・冬ともに約57万円前後まで伸びています。
一方で、「大企業」と「中小企業」では支給額に大きな差があり、企業規模別に見ることが自分のボーナスを判断するうえで重要です。本記事では、2025年の最新データをもとに、夏・冬別&企業規模別のボーナス水準を整理します。
2025年ボーナス全体の平均とトレンド
大手人材サービスの調査では、2024年9月〜2025年8月に支給されたボーナスについて、以下のような結果が出ています。
| 項目 | 金額の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 年間ボーナス平均 | 約120.7万円 | 前年の約106.7万円から+14.0万円の増加。 |
| 夏のボーナス平均 | 約57.7万円 | 前年から約6.7万円増加。景気回復と人手不足の影響が大きい。 |
| 冬のボーナス平均 | 約56.7万円 | 前年から約6.3万円増加。多くの企業で増額傾向。 |
| 民間全体の推計 | 年間約80〜85万円 | 統計の取り方によって差があり、大企業比率の高い調査ほど平均額は高く出る。 |
この章の要点
- 代表的な調査では、2025年の年間ボーナス平均は120万円超まで伸びている。
- 夏・冬ともに前年より増額しており、「増えた」と答えた人が「減った」を上回る。
- 一方で、民間全体ベースでは年間約80〜85万円程度という推計もあり、調査対象によって数字が変わる点に注意。
企業規模別:小企業・中企業・大企業のボーナス中央値比較
同じ「正社員」でも、従業員数によってボーナス水準は大きく変わります。人材サービスの最新データでは、企業規模別に次のような中央値が示されています。
| 企業規模 | 年間ボーナス中央値 | 夏のボーナス中央値 | 冬のボーナス中央値 |
|---|---|---|---|
| 小企業(10〜99人) | 約58万円 | 約25万円 | 約26万円 |
| 中企業(100〜999人) | 約100万円 | 約45万円 | 約50万円 |
| 大企業(1,000人以上) | 約150万円 | 約70万円 | 約70万円 |
また、別の調査では「中小企業の年間ボーナスはおおむね60万円前後」「大手企業の夏ボーナスは80万円超」という結果も出ており、大企業と中小企業で年間50万円前後の差があるとの分析もあります。
この章の要点
- 企業規模が大きくなるほど、ボーナスの中央値も高くなる傾向がはっきりしている。
- 小企業では年間60万円前後、中企業で約100万円、大企業では150万円前後が一つの目安。
- 同業種・同年代でも、「どの規模の会社か」でボーナス水準が大きく変わる。
2025年夏・冬ボーナスの最新動向(企業側の視点)
夏のボーナス:大企業ほど増額感が強い
- 帝国データバンクの調査では、「2025年夏季賞与が増加する」と答えた企業は全体の33.7%。
- 規模別では、大企業の38.4%が「増加」と回答した一方で、小規模企業では27.0%にとどまり、規模間格差が確認されています。
- 正社員1人あたりの夏季ボーナス平均額は約45.7万円とされ、前年比でも増加傾向です。
冬のボーナス:5年連続増加見込み
- 民間企業全体(事業所規模5人以上)の2025年冬のボーナスは、1人あたり平均約42.3万円と予測され、5年連続の増加見込み。
- 背景には企業業績の回復と深刻な人手不足があり、ボーナス増額を通じて人材確保・定着を図る動きが見られます。
- 一部大企業では「ボーナスの給与化」(一部を月給に組み込む)といった新しい報酬制度の導入も話題になっています。
自分のボーナスは多い?少ない?判断のチェックポイント
3つの軸で比較するのがおすすめ
- ①企業規模:従業員数10〜99人なら「小企業」の中央値、1,000人以上なら「大企業」の中央値と比べる。
- ②業種:製造業・金融・ITは高め、小売・飲食は低めなど、業種ごとの水準も考慮する。
- ③年代:20代・30代より、40代・50代のほうが平均額は高くなるのが一般的。
これら3軸で見て「自分の属性に近い平均」と比較すれば、単純に全体平均と比べるよりも、「実情に近い評価」がしやすくなります。
