水漏れで火災保険は使えるのか実際に申請した実体験

水トラブル / 火災保険・水濡れ

水漏れが起きた瞬間って、頭の中が「連絡」「片付け」「修理」「誰の責任?」でぐちゃぐちゃになります。 まず結論から言うと、私のケースは火災保険(家財)で一部だけ支払いが出ました。 ただし「原因部分の修理」や「経年劣化っぽい箇所」は対象外で、出ないところもハッキリありました。

この記事は、迷ってる時間を減らすために「結論→根拠→次の行動」でまとめます。 そして後半は、電話〜入金までの流れを時系列で全部書きます。

この記事でわかること
  • 水漏れで火災保険が「出やすい/出にくい」ライン
  • 誰の保険で出るのか(自分/上階/管理側)を整理
  • 申請で詰まりやすいポイントと、写真・メモの残し方
  • 申請〜入金の工程と、かかりやすい日数のイメージ
1

結論:水漏れで火災保険が使えた/使えなかったライン(最初に迷いを消す)

先に私の結論です。「水漏れで濡れた家財(家電・衣類など)」は一部支払いが出た一方、 「原因箇所そのものを直す工事」や「古くなってた配管っぽい部分」は対象外(または別枠)でした。

火災保険で水漏れが絡むときに見られる主な補償
  • 「水濡れ」:漏水・給排水設備の事故などで、壁紙・床・家財が濡れて傷んだケースに関係しやすい
  • 「破損・汚損」:うっかり・突発的な破損が絡む契約だと判断が分かれることがある(契約内容次第)
  • (加入状況によって)「個人賠償責任」:自分の部屋から漏水させて他戸へ損害を与えたときの賠償に関係
  • (賃貸で多い)「借家人賠償責任」:借りている部屋(貸主の持ち物)に損害を与えたときの賠償に関係

まずここだけチェック(読者が即判断できる3点)

1どこが濡れた?
自室の壁紙・床・天井?それとも家電・衣類など家財
2原因はどこ?
上階給排水自分の過失共用部…で申請ルートが変わる
3被害は建物?家財?
建物(内装)家財は別契約・別窓口になりやすい
ここまで読んだら次の行動(最短)

焦ってるときほど、まず「写真→応急→連絡」の順が安全です。 特に写真は、後から説明するときの“通貨”になります。直す前に全景→寄り→境界の順で撮っておくと、後の照会が減ります。

2

使える条件・使えない条件を超わかりやすく整理(不安を潰す)

対象になりやすい例

  • 上階からの漏水で天井・壁・床が水濡れ(クロスの浮き、床の膨れなど)
  • 漏れた水で家電が故障(家財補償を付けている場合)
  • 給排水設備の突発的な事故で、室内に被害が出た(※契約の補償範囲次第)

揉めやすい/対象外になりやすい例

  • 経年劣化・老朽化が原因(「いつか起きる」と見なされやすい)
  • “原因部分を直すための工事費”が対象外(※契約内容・特約で扱いが分かれる)
  • 免責金額(自己負担)が大きく、差し引きで実質出ない
「無料で直せる」営業には一旦ストップ

「火災保険で実質無料修理できます」と強く勧める事業者は、申請の不当請求トラブルにつながることがあります。 まずは加入中の保険会社へ連絡し、必要書類や進め方を確認してから動くのが安全です。

誰の保険で出る?を整理(ここが一番混乱する)

パターン 主に使う保険(例) よくある対象 詰まりポイント
自分が被害者まずここ 自分の火災保険(建物/家財) 濡れた内装・家財の損害 建物と家財の区分、見積の取り方
上階の過失が明確 上階の個人賠償(相手が加入している場合) あなたの損害の賠償 過失の立証、原因の説明
共用部原因の可能性 管理組合・管理会社側の保険、修繕枠 共用配管・外壁など起因の損害 原因箇所が「不明」で止まりやすい
自分が漏水させた 個人賠償責任/借家人賠償(特約) 他戸や貸主への賠償 火災保険本体だけで相手に払えないことがある

※ 実際の可否は、契約の補償範囲(建物/家財/特約)と事故の原因で決まります。

申請前にやるべき「証拠の残し方」

  • 写真:全景 → 寄り → 水滴/しみの境界(できれば同じ場所を“毎日1回”)
  • 動画:水が落ちている・音がする・床が波打つなど「動き」を残す
  • 日付メモ:発覚時刻/止水した時刻/連絡先と担当名
  • 被害品リスト:品名・型番・購入時期・ざっくり金額(レシートがなければ「購入履歴のスクショ」でも)
コツ:写真は「主張」じゃなく「状況」を撮る

保険会社に伝えるときは、気持ちよりも「事実」が強いです。 壁紙の浮きの全景浮きのアップ境界がわかる角度の3点セットがあると、追加照会が減りやすい体感でした。

3

実体験:申請の流れを時系列で全部書く(電話〜入金までのリアル)

体験レポート(匿名)
30代会社員・賃貸マンション・上階からの漏水
当時の条件
築10年台・賃貸
天井〜壁に水染み
家電1台が不調
結果(私のケース)
一部支払い
良かった点
  • 直す前に撮った写真が効いて、追加のやり取りが少なかった
  • 被害品リストを先に作っておいたので、電話がスムーズだった
詰まった点
  • 「原因がどこか」で話が止まりやすい(自分では断定できない)
  • 見積の範囲が広いと“対象外の工事”が混ざりやすい

発覚〜当日の動き(どこへ連絡したか)

  1. 管理会社へ連絡:「どこから漏れてる可能性が高いか」確認と、上階への連絡を依頼
  2. 応急:バケツ・タオル・家電のコンセント抜き(安全優先)
  3. 写真・動画:天井の水滴、シミの境界、床の膨れが分かる角度で撮影
  4. 保険会社へ第一報:「水漏れ(漏水)で被害」「建物/家財のどちらか」「原因は調査中」を正直に伝える

保険会社に言われたこと(必要書類・写真・見積の条件)

  • 被害写真(全景/アップ/境界)
  • 被害品リスト(家財)
  • 修理見積(内装)※ “原因を直す工事” と “濡れた部分の復旧” を分けて書けると良い
  • 事故状況メモ(いつ・どこ・どうなった)

見積もり取得の苦労(業者探し/相見積もり/どこまでが補償?)

ここが一番ブレます。私は「内装の復旧(クロス張替え等)」と「原因調査・原因修理」が一緒に見積に載ってしまい、 保険会社から「対象になり得る範囲を分けてください」と言われました。

見積で損しにくい書き方
  • 復旧(濡れた部分):クロス張替え、床材の交換、下地の乾燥工程など
  • 原因側:漏水箇所の特定、配管・部材の交換、点検口設置など
  • 「どっちの工事か分からない行」を減らす(=照会が減る)

結果(支払い可否/支払額/自己負担/かかった日数)

  • 支払い:家財の一部(時価ベース)+内装の一部
  • 対象外:原因箇所の修理(見積から除外・または別扱い)
  • 自己負担:免責(自己負担)+対象外工事分
  • 期間:「必要書類を出してから」は比較的早かったが、見積取得で日数が伸びた
申請〜入金の「工程別所要時間」イメージ(棒グラフ)

※ 全国統計として「工程別の中央値・分布」を公表する公的データは確認できなかったため、 ①支払期限(請求完了日から原則30日)②集中時の目安(書類提出後10日〜2週間)③特別調査時の延長上限(最長180日)を“硬いアンカー”として採用し、 ④見積取得などユーザー側工程は実務レンジとして合成しました。原因特定が難しい(原因不明が一定割合)ほど長期化しやすい前提です。

工程 中央値(目安) レンジ(ブレやすさ) ブレる主因
発覚→初動連絡 0.5日 当日〜1日 連絡先の把握、夜間発生
写真準備・見積もり取得 7日 3〜14日 業者日程、相見積、範囲分け
審査(照会・調査)長期化しやすい 14日 10〜30日(特別調査で最長180日) 原因特定、追加書類、現地調査
支払(入金) 2日 1〜5日 振込タイミング、追加確認

※ 目安です。事故の内容・契約・調査の有無で前後します。

申請してわかった「詰まりポイント」

  • 連絡の順番で損しがち:先に修理を進めると、後から「写真が足りない」になりやすい
  • 直してからだと写真不足:復旧後に“濡れてた証拠”が消える
  • “原因特定”の説明で止まる:断定できないなら、管理側の調査状況も合わせて伝える

参考にした一次情報(抜粋)

  • 損害保険協会(損害保険Q&A):保険金支払期限は「請求完了日から原則30日以内」
  • 損保ジャパン(FAQ):請求集中時「必要書類提出後10日〜2週間」の目安
  • あいおいニッセイ同和損保(請求案内):請求完了日30日、特別調査で延長(最大180日など)
  • 消費者庁:火災保険を使った“無料修理”勧誘への注意喚起
  • 住まいるダイヤル(国交大臣指定):住宅トラブルの相談窓口(年間3万件以上)
  • 大和ライフネクスト(漏水事故レポート):原因箇所不明(経過観察含む)など、原因断定が難しい実態

※ 記事の作成日:2026-02-15(JST)

4

FAQ

水漏れって「水災」と同じですか?

同じ扱いとは限りません。一般に「水災」は台風・洪水など外からの水の被害を指すことが多く、 室内の漏水は「水濡れ」側で見られるケースが多いです(契約の補償項目を確認してください)。

修理してから申請しても大丈夫?

緊急対応は優先してOKですが、原則は直す前に証拠(写真・動画)を残すのが安全です。 復旧後に証拠が消えると、追加照会が増えたり、認定が難しくなることがあります。

上階の人が原因なら、自分の火災保険は使わない方がいい?

「どっちか一方」ではなく、自分の保険で先に手当てして、後で相手側に求償という形になる場合もあります。 実務はケースで違うので、まず自分の保険会社に“相手原因の可能性がある”と伝えた上で指示をもらうのが確実です。

免責(自己負担)があると、どれくらい損しますか?

例えば免責が5万円なら、認定額が5万円以下だと保険金は0円になり得ます。 見積が出た段階で「免責を差し引いた受取見込み」を確認すると判断が早いです。

原因が「不明」で止まったらどうする?

断定できないなら、管理会社の調査状況(いつ誰が見たか/現状の見立て)と、 あなた側の被害の事実(写真・日付)をセットで出すのが現実的です。 住まいるダイヤル等の公的窓口に相談して整理するのも手です。

5

まとめ

この記事のポイント

迷ったら3点:「どこが濡れた?」「原因はどこ?」「建物か家財か」で申請ルートが見える。

勝負は写真:直す前に「全景→寄り→境界」。日付メモと被害品リストで照会を減らす。

長期化の原因は“原因特定”:漏水は原因切り分けが難しく、調査が入ると時間が伸びる。

水漏れは「今すぐ何かしないと」が先に来ます。でも、順番を間違えると証拠不足で損しがちです。 まずは写真→応急→連絡。そして、見積は復旧と原因側を分ける。これだけで、申請がかなり通りやすくなります。

※ 本記事は一般情報と体験談に基づく内容で、個別の契約内容・事故状況により結論は変わります。最終判断は保険会社の案内に従ってください。

コメント