スポーツ

2026ワールドカップ組み合わせ抽選の変更点まとめ【今年はこうなる】

スポーツ

2026ワールドカップ組み合わせ抽選の変更点まとめ【今年はこうなる】

基準日:2025-12-06。2026年北中米ワールドカップの最終組み合わせ抽選は、現地時間2025-12-05にワシントンD.C.のケネディセンターで行われ、48か国(+プレーオフ勝者枠)が12グループに振り分けられました。今回は大会方式そのものが従来の32か国制から大きく変わるタイミングでもあり、「抽選のルールや仕組みもどう変わったのか?」が重要なポイントになっています。この記事では、2022年大会との違いと、今年2026年大会の抽選が最終的にどうなったのかを整理します。

まず押さえたい:2022年までとのフォーマット比較

組み合わせ抽選のルールは、大会のフォーマットに強くひもづいています。まずは2022年カタール大会との違いをテーブルで整理しておきましょう。

大会 出場国数 グループ構成 決勝トーナメント 抽選のベース
2022カタール 32か国 8グループ(A〜H)各4か国 各組上位2か国がベスト16へ FIFAランキング+ホスト国カタールを第1ポットに配置
2026北中米 48か国 12グループ(A〜L)各4か国 各組上位2か国+3位のうち成績上位8か国がラウンド32へ ホスト3か国(メキシコ・カナダ・アメリカ)+ランキング上位国で第1ポットを構成

当初FIFAは「48か国を16グループ・3チーム制」にする案を検討していましたが、2022年大会の最終節の盛り上がりを受けて「4チーム制のまま12グループにする」案に軌道修正しています。

この章のポイント

  • 2026年大会は48か国・12グループ制になり、グループ数が8→12に増加。
  • グループ突破チームは「上位2か国+3位の一部」で、ラウンド32から決勝トーナメントが始まる。
  • 抽選の考え方そのものは「ポット制+大陸制限」で従来と同じだが、ポットの構成やポジション割り当てに変更が入っている。

2026抽選ルールの主な変更点3つ

① 48か国を4つのポットに分類(ホスト3か国も同じポット1に)

FIFAが事前に発表した抽選手順では、出場48チーム(+プレーオフ枠)をFIFAランキングに基づいて4つのポットに分類しています。

  • ポット1:ホスト3か国(メキシコ・カナダ・アメリカ)+ランキング上位9か国
  • ポット2〜4:残りの国をランキング順に12か国ずつ振り分け
  • 欧州・大陸間プレーオフの勝者枠はあらかじめポット4扱い

この「ホスト3か国をすべてポット1に入れる」「プレーオフ勝者をポット4に固定する」という設計が、2022年までとの大きな違いです。

② グループ内ポジション(A2・A3など)が事前パターン制に

今回の抽選では、単に「どのグループに入るか」だけでなく、「グループ内のどのポジション(例:F2・F3・F4)か」まで事前のパターンに従って自動的に決められます。

  • 例:C/F/I/L組では、ポジション2=ポット2、ポジション3=ポット4、ポジション4=ポット3
  • 例:A/D/G/J組では、ポジション2=ポット3、ポジション3=ポット2、ポジション4=ポット4

これにより、開催都市や日程の割り当てが事前に設計しやすくなり、抽選会の演出もスムーズになっています。

③ 大陸制限は基本維持だが「48か国用」に再整理

同じグループに同一大陸のチームが固まり過ぎないようにする「大陸制限ルール」は、32か国制のときと基本概念は同じです。

  • 欧州(UEFA):1グループ最大2か国まで
  • その他の大陸(アジア・アフリカ・南米・北中米カリブ・オセアニア):1グループ1か国が原則

ただし48か国制になったことで、欧州からの出場国やプレーオフ経由の欧州勢が増え、コンピュータでのシミュレーションや制限チェックの重要度は以前にも増しています。

この章のポイント

  • ホスト3か国+ランキング上位9か国でポット1を構成するのが2026年の特徴。
  • グループ内ポジションが事前パターン制になり、「どの都市で何試合目か」も読みやすくなった。
  • 大陸制限ルール自体は従来どおりだが、48か国制ゆえに制限チェックの重要度が増している。

今年の抽選結果はこうなった:注目グループ早見

実際の抽選では、ホスト3か国や優勝候補が以下のようなグループに入りました。ここでは特に日本や開催国を含むグループを中心に抜粋して紹介します。

グループ 主な国 構成 一口メモ
A メキシコ メキシコ/南アフリカ/韓国/欧州PO D勝者 ホスト国メキシコは実績のある韓国と同組。プレーオフ枠次第で難度が変化。
B カナダ カナダ/欧州PO A勝者(イタリアなどの可能性)/カタール/スイス 直近王者イタリアが入ってくる可能性もあり、「隠れ死の組」候補との声も。
C ブラジル ブラジル/モロッコ/ハイチ/スコットランド 強豪ブラジルに、W杯4位のモロッコとスコットランドが挑むタフな組。
D アメリカ アメリカ/パラグアイ/オーストラリア/欧州PO C勝者 ホストとしては比較的「悪くない組」との評価が多い。
F 日本 オランダ/日本/欧州PO B勝者(ウクライナ・スウェーデン・ポーランド・アルバニアのいずれか)/チュニジア 平均FIFAランク的には大会で最もタフな組とする分析もあり、日本にとって厳しいグループ。
I フランス フランス/セネガル/ノルウェー/大陸間PO2勝者 エムバペvsハーランドが実現する“スターだらけ”の組で、死の組候補筆頭との声も。

この章のポイント

  • 日本はオランダ・チュニジア・欧州PO B勝者と同組のグループFに入り、国際メディアでも「最難度クラス」と評価されている。
  • フランスのグループI、イングランドのグループLなど「死の組候補」が複数存在。
  • ホスト3か国は全体としては「極端に厳しすぎない」グループに入り、上位進出のチャンスは十分と見る向きが多い。

2026抽選を見るときのチェックリスト

  • 自国がどのポットに入り、どのグループ・ポジション(例:F2)を引いたか。
  • 同じグループにいる相手の大陸バランスとFIFAランキング。
  • ラウンド32以降の「山」(トーナメント表)で、どの強豪と当たり得るか。