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2025 Jリーグアウォーズ選考基準まとめ|なぜこの選手が選ばれたのか

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2025 Jリーグアウォーズ選考基準まとめ|なぜこの選手が選ばれたのか

基準日:2025-12-11。2025シーズンの集大成として「2025 Jリーグアウォーズ」が開催され、鹿島アントラーズGK早川友基が最優秀選手賞(MVP)を初受賞、ベストイレブンには7クラブ11名が名を連ねました。

一方で「どういう基準で選んでいるの?」「なぜこの選手が入って、あの選手が落ちたのか」と疑問を持つファンも少なくありません。この記事では、公式に公表されている選考方法と、実際の投票構造・チーム状況から見える“選ばれやすい選手像”を整理します。

2025 Jリーグアウォーズの全体像と主な受賞者

まずは、2025 Jリーグアウォーズの主要タイトルと受賞者を俯瞰します。

賞名 概要 2025年のポイント
最優秀選手賞(MVP) ベストイレブンから1名を選考委員会が選出。J1リーグの顔となる選手。 鹿島アントラーズGK早川友基が初受賞。GKのMVPは2010年楢﨑正剛以来15年ぶり。
ベストイレブン 監督・選手投票+選考委員会で決定される、その年のJ1ベストメンバー11人。 7クラブから選出。鹿島から3名(早川・植田・レオ セアラ)が受賞し、11人中10人が初受賞。
優秀選手賞 監督・選手による「ベストイレブン投票」をもとにチェアマンが36名を選出。ベストイレブンとMVPの母集団。 対象はJ1で19試合以上出場した選手のみ。優秀選手賞36人の中からベストイレブンとMVPが決定。

この章の要点

  • MVP・ベストイレブンは優秀選手賞36人の中から選ばれる二段階方式。
  • 2025年はJ1優勝クラブ鹿島からMVP含め3名がベストイレブン入りし、「成績」と「チーム貢献」が評価に直結している。
  • MVPがGKという珍しい年で、「守備から勝ち点を積み上げたシーズン」であることが象徴された。

公式に公表されている2025年の選考基準

Jリーグが公表している「2025 Jリーグ優秀選手賞」「表彰概要」から、各賞の選考方法を整理します。

対象選手 選び方(公式基準)
優秀選手賞 2025明治安田J1リーグ19試合以上出場 J1全20クラブの監督および選手による「ベストイレブン投票」をもとに、各ポジションの上位からチェアマンが決定。
ベストイレブン 同じく19試合以上出場選手が対象。 監督・選手投票結果からDF1・MF1・FW1・右サイド1・左サイド1を自動選出し、残り6枠(GK含む)は選考委員会が決定。外国籍は最大5人、GKは11人中1人まで。
MVP ベストイレブンに選ばれた選手のみ。 ベストイレブン11人の中から、選考委員会が1名を決定。

この章の要点

  • まず監督・選手投票で「優秀選手賞候補」が浮かび、その中からベストイレブン・MVPが絞り込まれる二段階制。
  • J1で19試合未満の出場選手は、どれだけ活躍しても原則として表彰対象外になる。
  • ベストイレブンは全枠が人気投票ではなく、一部ポジションは選考委員による調整が入る仕組み。

「なぜこの選手が選ばれたのか」を読み解く3つの視点

公式基準に加え、実際の投票・受賞傾向から、「選ばれやすい選手」の特徴を3つに整理します。

1. チーム成績と出場時間

  • 優勝クラブや上位クラブから複数選出される傾向は例年どおりで、2025年も優勝の鹿島から3名、上位の柏・広島から各2名が選ばれています。
  • 19試合以上という基準を大きく上回る「ほぼフルタイム出場」の選手は、監督・選手の票を集めやすく、MVP・ベストイレブン入りの土台になります。

2. 直接的なスタッツと“印象値”の両立

  • 得点王レオ セアラがMVP・ベストイレブンの有力候補と言われる一方で、最終的なMVPはGK早川友基に。これは「得点・アシスト」以外に、クリーンシート数やビッグセーブの印象が高く評価された例といえます。
  • 守備的ポジションはスタッツが見えにくいため、選手・監督が実際に対戦して感じた「厄介さ」「存在感」が票に反映されやすい傾向があります。

3. 監督・選手投票ならではの“現場評価”

  • メディアやデータでは目立たない選手でも、現場の評価が高ければベストイレブンに滑り込むことがあります。
  • 逆に、ファン人気の高い攻撃的選手でも、守備面や戦術的貢献が監督・選手から厳しく見られた結果、票が伸びないケースもあり得ます。

この章の要点

  • 「チーム成績」「出場時間」「印象に残る活躍」がそろった選手ほど受賞に近づく。
  • MVP・ベストイレブンは、メディアのランキングではなく現場の投票+委員会の調整で決まるため、データだけでは見えない評価も反映されている。

ファンとしてJリーグアウォーズをもっと楽しむコツ

「納得できない!」と感じたときこそ、選手の出場時間やチームでの役割を振り返ってみると、選考側のロジックが見えやすくなります。

  • シーズンスタッツ(出場時間、得点・アシスト、守備指標)とチーム順位を合わせて見る。
  • 直接試合を見て「この選手は厄介だった」と感じたプレーを思い出してみる。
  • Jリーグ公式の表彰概要・リリースをチェックして、対象条件やポジションの扱いを確認する。