上の階からの水漏れなのに原因が確認できなかった実体験

上の階からの水漏れっぽいのに、原因が確認できない——そんな時は「原因探し」より先に、危険回避と証拠保全が最優先です。 初動でやることは大きく3つ。最初の30分で被害の拡大と後の揉めごとを減らせます。

この記事では、私が実際に「上階が原因だと思うのに確認できなかった」場面を時系列で共有しつつ、連絡テンプレ・記録の残し方・費用トラブル回避までまとめます。

この記事でわかること
  • 原因が見えない水漏れで、最初の30分にやるべき行動
  • 「上の階っぽいのに確認できない」リアルな詰まりポイント
  • 連絡テンプレ・記録方法・費用で揉めないためのコツ
  • 工程ごとの所要時間(推定分布)と“長引く時”の見え方
1

結論:原因が確認できない時に最優先でやること(最初の30分チェック)

原因がどこか分からない時ほど、やることはシンプルです。①危険回避 → ②被害拡大ストップ → ③証拠を残す → ④連絡の順で動くと迷いが減ります。

危険回避:照明・コンセント周り/家電退避/ブレーカー確認

まずは安全

天井・壁内を伝った水は、思ったより広範囲に回ります。特に照明・コンセント周りが濡れている/しみが近いなら、無理に触らず安全側に倒してください。

チェックリスト(最初の5分)
  • 照明・コンセント周りに濡れ、しみ、焦げ臭さ、異音がないか
  • 濡れている可能性がある場所の家電・延長コードを退避
  • 不安があればブレーカー(該当回路 or 主幹)を落とす判断も

被害拡大を止める:バケツ・タオル・養生(床・家具)/水量の記録

「これくらいなら…」と思って放置すると、床材や家具がじわじわ吸って復旧が大変になりがちです。床はタオル+ビニール+新聞紙でも応急になります。

私が効いたと思った応急セット

バケツ(なければ鍋)/厚手タオル数枚/ゴミ袋(大)/養生テープ(なければマステ)/雑巾。 家具の脚にタオルを巻くと、床への点接地が減って安心でした。

水量を“数字”で残す
  • 「何分でどれくらい溜まるか」:例)10分でバケツ底にうっすら、30分で2cm など
  • 「ポタポタ」か「じわっ」か:落ちる間隔(例:10秒に1滴)
  • できれば時刻もセットでメモ(後で説明が圧倒的に楽)

証拠を残す:写真・動画+時刻メモ

原因が確認できないケースほど、後から「いつ・どこが・どれだけ」問題になりやすいです。ここでの目的は、犯人探しではなく事実のログ化です。

撮るもの 撮り方 コツ
しみの位置 引き(部屋全体)→寄り(しみ) 壁や梁など“基準物”を入れる
天井のたわみ重要 斜めから影が出る角度で 膨らみは危険。動画も残す
床の濡れ 範囲が分かるように撮影 メジャーや雑誌でサイズ比較

※ 画像は「引き/寄り/全体」の3点セット+時刻メモがあると強いです

連絡の優先順位:管理会社→大家→上階(インターホン/掲示/緊急連絡)

私の経験では、ここで詰まると一気に不安が増えます。基本は管理会社(管理者)→大家(オーナー)→上階。 ただし上階へのコンタクトは、物件ルール次第で“やれる範囲”が変わる点に注意です(勝手な立ち入りはNG)。

“今すぐ業者/緊急”の基準

迷ったら「緊急寄り」で

ポタポタが継続している、照明付近焦げ臭い/異音天井が膨らむ・たわむ漏電が不安——このどれかが当てはまるなら、管理会社に「緊急対応」の言葉で伝えるのが安全です。

2

実体験:上の階が原因っぽいのに「確認できなかった」リアル時系列ログ

ここからは私の体験談です。結論から言うと、上の階が原因の可能性が高い状況でも、すぐに原因箇所を確認できないことは普通にあります。 そして、その「確認できない時間」が一番しんどい。

体験レポート
賃貸マンション/夜間に天井しみ発生/上階不在で確認できず
当時の状況
発生:夜(帰宅後)
症状:天井しみ+床に落下
上階:インターホン応答なし
管理:規約で勝手に入れない
“原因が確認できない状態”が続いた時間(体感)
約6時間

0:00(気づいた瞬間) 天井から「ポタ…ポタ…」という音。見上げると、直径数センチのしみがあり、床に小さな水滴。

0:05 まず照明とコンセントから距離があるか確認。家電を避け、タオルとバケツを設置。床はゴミ袋+タオルで養生。

0:15 水量を測る。10分で水滴がタオルに点々と増える程度。でも止まらない。写真(引き・寄り)と動画、時刻メモ。

0:25 管理会社へ電話。夜間窓口に繋がらず、留守電案内→折り返し待ち。

0:40 大家へ連絡(緊急連絡先)。こちらも不在。SMSで状況を短文送付。

1:10 上階へインターホン。応答なし。ドア前に「水漏れの可能性・連絡希望」のメモを残す(※個人情報は最小限)。

2:00 しみの縁が少し広がる。天井を見上げると、微妙に波打って見える気がして怖い。追加で動画撮影。

3:30 夜間窓口から折り返し。「上階への連絡が取れない」ため、まずは現状維持+安全確認。緊急度を再説明(ポタポタ継続)。

5:00 ポタポタが弱まる。止まった?と思ったが、また再開。原因が“使った時だけ”動くタイプだと、この揺れが起きる。

6:00 翌朝の点検手配が決定。ここまででできたのは、養生・記録・連絡ログ化まで。原因箇所そのものは見られず。

やって良かった
  • 最初に「安全」と「養生」を固めて落ち着けた
  • 写真・動画・時刻で説明が一発で通った
  • 連絡は電話だけでなく、SMS/メールでログ化した
しんどかった点
  • 上階が不在で、原因が“確認できない”時間が長い
  • 止まったり再開したりで、不安が増幅する
  • 「勝手に入れない」ため、自分にできることが限られる
メンタル面:一番つらいのは“待ち時間”

「このまま広がったらどうしよう」「天井が落ちたら?」みたいな不安で、体感時間が伸びます。 同じ状況なら、“やることをチェックリスト化して、終わったら記録を取って一旦区切る”のが本当におすすめです。

断定しないのが大事

「上の階が原因だ」と決めつけるより、「上階由来の可能性がある」と表現する方が、後のやり取りがスムーズでした(原因が別ルートの可能性もゼロではないため)。

3

原因が確認できない時の対処:連絡テンプレ・記録・費用トラブル回避(揉めないための動き)

原因が確認できない時は、やり取りが増えます。だからこそ、「同じ情報を、同じ形式で、全員に渡す」が効きます。 ここからは、私が“揉めないために”やって良かったことをまとめます。

記録の残し方:時系列メモ、写真の撮り方(引き/寄り/全体)、被害範囲の測り方

時系列メモ(コピペ用)

例)
・20:15 天井しみ発見(直径約5cm)ポタポタ継続(約10秒に1滴)
・20:20 バケツ設置、床養生(タオル+ビニール)写真/動画撮影
・20:30 管理会社へ連絡(留守電)/20:40 大家へSMS送付
・21:10 上階インターホン応答なし、メモ投函
・22:30 しみ拡大(直径約9cm)追加撮影

連絡テンプレ(短文):管理会社・大家・上階へ同じ情報を渡す

宛先 テンプレ文 補足
管理会社優先 【水漏れの可能性】○月○日○時頃、室内の天井(場所:○○)にしみとポタポタを確認。水量:○分で○○程度。照明/コンセント付近:近い/遠い。写真・動画あり。緊急性:継続/膨らみ/異音など(該当を記載)。点検手配を希望します。 電話+メール/LINEでログ化
大家 ○月○日○時頃から水漏れの疑いがあり、室内天井にしみ・滴下があります。管理会社にも連絡済み(折り返し待ち)。写真/動画あり。至急点検のご相談をさせてください。 連絡先が1つならSMSでもOK
上階 下の階で天井のしみ・滴下を確認しました。念のため水回り(洗面/キッチン/洗濯機/浴室)をご確認いただけますか。管理会社にも連絡しています。差し支えなければご連絡ください(○○号室)。 責めない文面にする

※ 住所や氏名など、個人情報は必要最小限に。物件ルールに従ってください。

「確認できない」時の現実的な落としどころ

1
まず点検の“手配”を管理側に依頼

原因が確定しなくても、共用部・上階の給排水点検の手配は進められます。 「原因特定」より先に「現地確認の段取り」を作るのが近道でした。

2
応急対応 → 原因調査 → 復旧の順で進める

いきなり“完全復旧”は難しいことも。まずは養生・簡易乾燥で被害拡大を止めてから、 その後に原因調査、最後に内装復旧、が現実的でした。

3
口頭だけにせず、メール/LINEでログ化

「言った言わない」を防ぐにはログが最強です。短文でもいいので、 日時・症状・希望対応を残しておくと話が早いです。

工程別の所要時間(推定分布):中央値で見ると誤解が少ない

公的統計が不足する前提で、本記事では「根拠が明示できる“範囲/上限/比率”をアンカーにした合成(推定)分布」を作り、 工程別の中央値・平均・分布を整理しました。 ポイントは、(a) 原因不明(経過観察含む)の比率アンカーとして約8.7%、(b) 4か月以上の長期修繕事例を上限側に取り込み、 (c) 平均1〜2週間という幅を中心に置いたことです。平均はロングテールの影響を受けやすいので、ここでは中央値(p50)中心で見せます。

工程別「中央値(p50)」の目安(推定)※単位:時間

※ 推定モデル:混合分布で1万サンプル相当を生成。中央値は“典型”を表しやすい一方、最長は月単位〜の尾があり得ます。

工程 短(p10) 中(p50) 長(p90) 最長(max)
応急処置 9分 14分 23分 30分
連絡がつくまで 12分 30分 3.4時間 23時間
現地確認/点検手配詰まりやすい 1.8時間 7.5時間 3日 14日
原因特定/復旧 31時間 10日 27日 239日

※ 「最長」は、長期化(4か月以上)や原因不明で月単位の不安継続と整合するよう上限を約8か月側に設定した推定です。

費用で揉めやすいポイント(管理者判断が必要になりがち)

ここが揉めポイント

原因が確定しない段階では、調査費内装復旧家財(持ち物)の扱いの線引きが難しくなりがちです。 だからこそ「いつ何が起きたか」をログで残し、管理者判断に渡せる状態にしておくのが安全です。

関連記事:上の階の水漏れで何もできなかった体験談も参考に

補足

この記事は一般的な体験と実務上のコツの共有です。契約内容や物件ルールで対応が変わるため、最終判断は管理会社・大家・専門業者の指示を優先してください。

4

よくある質問(FAQ)

上の階が原因っぽいのに、本人と連絡が取れません。どうする?

まずは管理会社(管理者)に「緊急対応として点検手配を進めたい」と伝え、同時に写真・動画・時刻メモを共有します。 上階への直接対応は、規約やプライバシーの観点で制約があるため、管理側の手配が現実的です。

ポタポタが止まりました。もう放置していい?

一度止まっても、生活排水の使用タイミングで再開することがあります。最低限、しみの写真を撮って時刻を残し、管理会社へ「一度止まったが再開の可能性あり」と共有すると安心です。 天井の膨らみや照明付近なら、止まっていても安全側に倒してください。

自分で天井を触ったり穴を開けて確認していい?

原則おすすめしません。安全面(落下・漏電)だけでなく、賃貸では原状回復や責任範囲で揉める可能性もあります。 まずは養生・記録・管理者への連絡までで止めて、点検は管理会社・業者の判断に委ねるのが無難です。

原因が分からないまま長引くことってある?

あります。推定モデルでも、中央値は10日前後でも、長い尾(数か月)が出る前提で上限を置いています。 だからこそ、初動からログ(写真/動画/時刻/連絡履歴)を残しておくと、長引いた時のストレスが減ります。

5

まとめ

この記事のポイント

原因が確認できない時ほど、「危険回避 → 養生 → 証拠 → 連絡」の順で最初の30分を固める。

上階が原因っぽくても、不在・規約・連絡不能で「確認できない時間」は起きる。だからログが効く。

工程は応急→点検手配→原因特定→復旧。中央値は目安、最長は月単位もあり得る前提で備える。

いま水漏れ中なら、まずは安全確保写真・動画の記録から。落ち着いて「事実のログ」を作るのが、一番の近道です。

コメント